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素材の力がチョコレートの味を決める!塚原高原から生まれる一粒

「おいしいチョコレートの条件は何ですか?」と聞かれると、多くの人は「カカオの質」と答えます。

確かにそれは正しいですが、私たちはもう一つの答えを持っています。

それは素材の調和です。

チョコレートは、単なる甘いお菓子ではありません。
カカオ、乳製品、糖分、そして空気や水分、その一つひとつの組み合わせで、風味や香りが劇的に変わります。

だからこそ、私たちはカカオの個性を最大限に引き出すため、地元・塚原の素材を積極的に使っています。

たとえば、竹内牧場の新鮮な牛乳から作る自家製バター。
これは一般的なバターとは違い、低温でじっくりと撹拌し、乳の甘みを残す製法で仕上げます。
このまろやかなコクが、チョコレートの苦味を包み込み、深みのある味わいを生みます。

また、青い殻をもつ「アローカナ」の卵は、黄身の味が濃く、しっとりとした口当たりを与えてくれます。

卵の力は見落とされがちですが、ガトーショコラやショコラフィナンシェのような焼き菓子では、食感と香りの要。
焼き上がったあとも、舌に残るやわらかい余韻を作り出します。

さらに、ニホンミツバチのハチミツや地元のドライフルーツなど、地域や素材を知り、扱いを知る。
ショコラティエの仕事は、技術よりもまず観察から始まるのかもしれません。